日産のデイズ、三菱のeKワゴンの発売が開始されました。
車の情報はすでにいろいろ出ていたので、今日公開された価格について少し触れます。
デイズで見てみると、Jが106万7,850円でS(2WD)が112万350円で、その差52,500円となります。この差は何を意味するかというと、おおざっぱに言ってアイドリングストップ装置の価格です。
これは、なかなか微妙な差額です。アイドリングストップがあるのとないのとではどちらが得かわかりにくい金額です。
アイドリングストップで節約できる燃料は、あるデータによると「1分間で平均10cc」とされています(排気量によってばらつきがあり、軽自動車で5cc程度とされている場合もあります)。
1リットルのレギュラーガソリン価格を仮に150円とし、1日20分ほどアイドリングストップしたとすると...、
1日で200cc節約、10日で2000cc節約、20日間で4000cc節約できます。20日間なら金額にして600円ということになります。
もしこの調子で乗り続けたとしたら、1年間で10,950円となりますので、4年と10か月以上乗れば52,500円以上節約できます。
単純計算でいけば5年以上乗ることで元が取れるということになります。
しかし、乗り方や走り方は人それぞれなので、例えば信号の少ない道路を頻繁に走る車と、信号の多い街中を走る車とでは当然アイドリングの時間が異なります。
今回の計算は不正確な部分も多いのですが、よく渋滞や信号待ちに巻き込まれる走り方で、アイドリングストップの価格が5万円以下で、車を5年以上乗るという場合には効果がありそうな気がします。(もし1分間5ccの節約と考えれば10年以上乗らないといけませんが)
アイドリングストップはガソリンを劇的に節約できるものでもなさそうです。ですから、経済性だけでとらえてしまうと期待外れになります(最近のエンジンはもともと燃費が良いのでアイドリングでそんなにガソリンを喰わないようです)。
おそらくアイドリングストップが生きるのは、大排気量のもともと燃費の悪いエンジンだと思います。そのような車に5万円以下で搭載できればかなり魅力的だと思います。
要するに、盲目的にアイドリングストップを選ぶのではなく、ちゃんと計算したうえで車を購入しないとかえって割高になってしまうということです。
ではどうするのか?となりますが、普通はアイドリングストップ有り無しだけを選ぶことはできないと思いますので、その他の装備品や魅力についても一緒に考えるほうがよいと思いますよ。