A3にも搭載ですか

アウディはドイツ本国にて A3 を一部改良しました。(詳しくはこちら

いわゆる典型的な改良だけではないようですが、内外装の部分的な変更や細かい改良が施されているようです。

さて何が通常と違うかというと、搭載されるエンジンが変更されたことです。これも単に改良されただけなら「ふう~ん、あっそ」といった感じですが、ゴルフにも搭載したあのエンジンを積んでいるところがすごいです。

フォルクスワーゲンでは TSI と呼んでいる、低排気量で過給するタイプのエンジンのことです。アウディではこれを TFSI と呼んでいます。(アウディとフォルクスワーゲンは提携関係で、例えばゴルフとA3は同じプラットフォームです。なので、エンジンも基本は共通です。)

前にも書きましたが、このエンジンのすごいところは、排気量が 1.2L からあるということです。1.2L だとどうしてもパワーがなさそうですが、過給することにより、17.8kg-m という強烈なトルクを発生させています。これは、1.8L NA と同等です(100ccで1kg-mが一般的です)。

もともと、A3 には 1.6L NA が存在していますから、全く問題ありませんね。低排気量に過給という組み合わせは、今後ヨーロッパでは標準的なエンジンとなるのでしょう。

ちなみに、ヨーロッパではハイブリッドの様な電気アシストはあまり見かけません。なぜかといえば、あまり意味がないからです。

日本の場合は、信号が多くストップアンドゴーが頻繁です。なので、スタート時に電気でアシストし、停止時はアイドリングストップで燃料を無駄に消費しないようにできます。(日本車は連続走行に弱い傾向にあります。)

しかし、ヨーロッパの場合は、一度走り出したらほとんど止まりません。街中でもラウンドアバウト(ロータリー)が多いので、信号が極めて少ないのです。そうなると電気のアシストやアイドリングストップが活躍する場面がほとんどなく、燃料を節約するには排気量を下げる以外に方法がないのです。(ヨーロッパ車はストップアンドゴーに弱い傾向にあります。)

つまり、日本とヨーロッパでは道路事情が違うので、各国の状況に合わせた車づくりとなっているわけですね。

※実際私の乗っているメガーヌRSは、道路の混み具合でかなり燃費に差が出ます。信号待ちや渋滞にはまると見る見る燃料が減っていくんですよ。「わっ、今燃料計の針動いただろ!」ぐらいハッキリと(笑)

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