電源バックアップのちょっとした盲点

最近はエコが盛んですので、パソコンも省電力化が進んでいます。

特に電源は、省電力について規格や方式が決まっていて、選択の基準として分かりやすくなっています。

例えば、「80+」という認証を取得しているかどうか。これは 80% 以上の変換効率があるということを認証するものです。
また、Active PFC という力率改善回路を搭載していれば、さらに効率のよい電気の利用ができます。

ところが困った問題があって、この Active PFC を搭載していると、UPS(バックアップ電源)の種類が限定されてしまうのです。

もう少し具体的に言うと、バッテリーバックアップが作動した際に流れる電気が、矩形波正弦波の2種類あって、普通の電源ならどちらでも構わないのですが、Active PFC の場合は正弦波のみ対応するのです。

だったら「よく確認して正弦波対応のUPSを購入すればよい」ということになるのですが、実は正弦波対応UPSは高いのです。

例えば、定番のオムロンのUPSで見てみると、

  • BX50F 26,880円(矩形波、長寿命バッテリー)
  • BY50FW 37,800円(正弦波、長寿命バッテリー)

このような感じで11,000円ほど高くなります。
なお、実際は結構値引き率が良いようで、2万円台で購入できるでしょう。

でも、なぜこのようになるのかというと、詳しいことは電機の専門家ではないのでよくわかりませんが、どうやら正弦波はコンセントから流れる電気とほぼ同じ形式で、矩形波はそうではないらしいのです。

Active PFC はコンセントから流れる電気でしか動作できないようで、そこが引っ掛かるようです。
これを間違えるとせっかく買った UPS が無駄になってしまいます。

UPS の購入の際はぜひご確認ください。

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